店長「多くの人は 硬いシャフトと軽いヘッド しか 知らないですから、
シャフトが硬いと ボールに届き難い、
ボールを拾い難い、というコトを想起したコトがありません。」
質問「それはそうでしょうねー。
一般的には シャフトを柔らかくするのを
Ⓢ-振動数300cpm から ⓈⓇ-290cpmにする、(アイアンの場合)
と思っていますもんね。」
店長「ですよね。
まさか 振動数170cpmとか180cpm……200cpm以下に
振動数を 100も落とすとは思っていませんし、
体験したこともないでしょう。
振動数 180cpmから見て 290cpmも300cpm も
どちらも 激硬で 差がないですからね。」
質問「使ってみて 初めて分かる というか、感じると思います。
友達の新しく買った市販クラブを『打ってみて』
って言われて 届かせるまでに苦労しますもん。」
店長「十分な シャフトの柔らかさ があれば
ボールに届くのに ほぼ全く苦労しない というか
届き過ぎてしまう位 です。
ですので ショットの技術として、
届かせる と言うモノが全く必要ありません。」
質問「確かに、放っておけば届き過ぎる位ですね。」
店長「放っておいても シャフトがしなる、
現象で言えば ヘッドが遅れる =ハンドファーストになる、
ヘッドが遅れた状態でも届く ので
そのヘッドの遅れを ヘッドの開きにするのか、
ロフトの立ち にするのか、
という 次のステップに進める筈… なのですが、
届かない となると ボールの置き位置を中に入れる、
届かせる為に クラブを下に振る、
クラブを下に振る は イコール グリップの前進を妨げるので
よりボールを中に入れなくてはならなくなる
届かせる 為の壁が出来てしまいます。」
質問「届かない、当たらなかったら 色んな意味で
前に進めないですからね。」
店長「はい。
ヘッドの遅れは良くないモノ と言う思い込み
しかし ハンドファーストは良いモノ という
解決不能な課題/タスクが残り続けるコトになります。
また 動く…しなる…適度に柔らかいシャフトが
作り出す グリップの押し は
ヘッドを下に落とす では無く、
グリップを前に押すコトを打ち手に伝えます。
スイングは傾きの中で進行して行くので
スイング動作の前 には 下も含まれていますから
前に進めば ヘッド だけでなく
グリップ、つまりクラブゴト 低くなって行く訳です。
届かせるのは 下、下への移動 上下の問題 ではなく
運動の進行方向の前後、前へ で解決するモノ なのですが、
届かない 硬いシャフトであれば
下への意識が強くなってしまい、
ヘッドを下に振れば よりグリップは前に進めなくなる、
前(動作方向) に対して 下 という
立体的に90度
全然、方向の違う問題に取り組まなくてはなりません。
ショットを良くしていくのに 解決しなければいけないコトが
全く異なってくるのです。」
質問「ものすごく影響大きいんじゃないですか❓」
店長「そう思います。
よく言われる 手打ち とか、手振り とか、
の始まりが 実はスイング技術、動作の問題では無く
シャフトの硬さ から始まっている なんて
誰も言いませんし、思いもしないですから。」
従って、基本 初期投資のみ。
周囲は 悩んでおられる 。
(店主)
本当にそうですね。
現状のゴルフクラブの 変化/進化は歪な方向に進んでいます。
この部分が 現在のゴルフクラブの最大の問題点 です。
👉ドライバーは飛ばない と売れませんので
シャフトがどんどん柔らかくなっています。
2021年現在の 一般的なSRシャフト は
20年前の レディース相当 です。
👉一方、アイアンは一本売りが基本ではないので
セットを #6~PW 5本にしたり、と
『低予算でないと』売れません…。
基本、硬いシャフトではほぼ商品の違いによる性能差
は出ないので ブランドと価格のみが『セールスポイント状態』
"その結果のスチールシャフト装着" であって
スチールシャフトが良いから、ではない
安かれ、悪かれの売り手都合が続いています。
本来、コース、現場では
一球交互交互に打つ ドライバーとアイアン が
振動数230cpm-ドライバー と 320cpm-アイアン の差…。
必ず ミスが出る、
ミスが出るように誘発されるスペックの差 です。
そのミスが出ないようにするため 練習の数、頻度を増やすと
『当然』ボールの置き位置(右打ち)が
ドライバーは㊧ 👉左かかと前位
アイアンはは㊥ 👉人によっては真ん中よりも右
へ行き着くことになり、そのボールの場所の違い から
結局、同じスイング、同じタイミングでは当たらない、
コースの傾斜や景色で ボールの位置のズレのよるミス…
それもまた 当然の帰結 です。
230cpm-ドライバー 320cpm-アイアン
市販のごく一般的な組み合わせ だと
パワーのある人はドライバーに悩み
パワーの無い人はアイアンに悩みます
スイングの問題があっても、無くても、
空中にあるボールを打つドライバーは
250cpm を 220cpm に変更しても、その逆の
220cpm を 250cpm に変更しても、
ある程度 慣れてしまえば なんとかなりますが、
地面にあるボールを打つ アイアンは そうは行きません。
320cpmを 300cpm にしても
まだまだ はるかに硬く、代り映えがしません。
280cpm でも まだまだまだ 硬く
それ以下に 落とすには スチールでは難しい…。
それを『クラブで解決』しようとすると
いきなり 倍、倍以上 単価が上がる
おそらく ゴルフクラブの最大の問題はココ なのでしょう。
カーボンシャフト(グラファイトシャフト) は
スチールシャフト とは 発想が全く別です。
シャフトを歪ませない、変形させないコトが
基本思想なスチールシャフト
シャフトを歪ませる、変形させるコトが前提で
その復元や力の逃がしを考えているカーボン
前者が強度発想 で 後者は剛性発想 です。
まあ 言ってしまえば 前者は旧世代の産物…。
ですので 300cpmのスチールシャフトの相当するのは
250cpm それ以下のカーボンシャフト装着品、
220cpmの硬さのドライバーに適したアイアンの硬さは
230~235cpm-5番アイアン相当 です。
アイアンに硬さにドライバーを合わせると
体を傷めることになり、
ドライバーの硬さにアイアンを合わせようとしても
市販にはそういう系列のアイアンは存在していない。
使う予算を抑えるため
中古市場で売ったり、買ったり しても
名称と色柄が変わる、毛色が変わるだけで
その構図の中から抜け出せないのですから
本来、クラブの買い替え、それに伴う迷い
も ゴルフの楽しみ だった筈なんですが…。